集中力は歳をとると下がるというのは本当か

集中力について調べるとよく出てくるフレーズがあり、「子供の時は集中力が高く、大人になるにつれて集中力が低くなる」というものがあるが本当だろうか。

 

実は集中力は大人も子供も変わらないのではないか、と思っている。ではなぜ、大人になると、歳をとると集中力が下がるといわれるのか。僕が思うに、集中力の振り分け方が変化しているような気がする。

 

子供の頃はとにかく目の前にあるものにかじりつくように取り組んだり遊んだりしていたと思う。自分が興味のあること以外はまったく気にしなくてよかった。時間なんか無視して気が済むまで目の前のことに向き合っていた。

 

大人(働いている前提で。)の場合は、そうもいかない。睡眠時間や食事のこと、将来のお金のこと、人間関係など、不本意ではあるが管理しなければならないことがたくさんある。何か一つのことに集中してても急に別のこと、役所の手続きとかが頭に浮かんでしまうこともある。

おまけに、テレビやスマホからは無限とも思える情報が流れてくるし、しかも、依存してしまうような仕組みでできていて、それが自分の手元に存在している。自分で好き好んでやってますという人もいるけれど、そういう人に限って休みの日に何もできなかった、と言いがちな気がする。

 

子供の時は集中力を1か所に全振りできたけれど、大人ではあちこちに分散させる必要がある。これが、集中力が低くなったように見える原因かなと思う。

 

ただ集中力が分散してしまうのは悪いことばかりではないと思う。今からやろうとすることに対して、過去の事例はどうだったかな、やった結果ケガはしないかな、お金は無駄にならないかな等、現在だけではなく過去や未来にも集中力を向ければ取り返しがつかない失敗を避けることができると思う。